Wen-Doの特徴〜誕生のきっかけと理念〜

キティさん事件

Wen-Doは、1964年に起きた「キティ・ジェノバーズさん事件」をきっかけとして、カナダのトロントに住むPage一家がつくりました。

 

キティさん事件とは…。

 

アメリカのニューヨークという大都会で、刃物を持った男にキティさんは暴行を受けました。

 

誰の目にも明らかな酷い暴行だったにもかかわらず、

 

誰も、止めにも助けにも入らない。

誰も、警察を呼ばない。

誰も、救急車も呼ばない。

 

一説によると38人という多数の目撃者がいたそうです。しかしキティさんは命をおとすことになってしまいました。

 

*2016/4 追記

 キティさん事件の加害者は、

 2016年3月28日に刑務所にて81歳で亡くなったそうです。

 4月6日のニューヨークタイムズより(英語)

 

 

人目があっても助けてもらえるとは限らない…?!

多くの女性は幼い頃からこんな風に聞かされて育っています。

 

 

「危険を避けるには、なるべく人目が多いところを歩こう。そしていざとなったら助けを呼ぼう!」

 

 

しかし、キティさんの事件では、『人目があっても、助けを呼んでも、助けてもらえるとは限らない』ことが明らかになってしまいました。

 

 

この矛盾の説明として、「傍観者効果(*人は大勢の中にいると「私じゃなくても誰かがやってくれるだろう」と、自分を傍観者として位置づけやすくなるという心理傾向)」が知られています。

 

※キティ・ジェノバーズさん事件と傍観者効果について:Wikipedia

 

*日本でも、同様の性暴行事件が起きています。

2006年の8月、JRの特急列車内でのことでした。車内には40人近くの人が乗り合わせていたとされ、多くの人が様子のおかしさに気づいていたと推定されるにもかかわらず、それでも誰も行動を起こさなかった・起こせなかったと報じられました。

 

 

「傍観者効果」は女性が助けを得にくいことの説明のひとつですが、疑問は依然として残ります。

 

そもそもなぜ女性が男性から暴力を受けるというようなことが、私達の社会でずっと続いているのでしょう。

 

そして、

 

いざとなったら助けを呼べと推奨されながら、なぜ、被害にあった女性が後から、あらぬ噂をたてられたり、「きっとスキがあったんだよ」などと言われる《二次被害》が、後をたたないのでしょう。

 

 

暴力被害を継続させているのは「何」なのか

 

女性の多くは幼い頃から「女の子は、気をつけようね」と言われて育ちます。

 

 

『女(の子)は、男性から暴力のターゲットにされやすい。

 だから気をつけようね』という言葉は、

 

 

 今では『女(の子)は、男性から暴力のターゲットにされないように気をつけなければならないよ』と変形され、

 

 

「こうすべきだ」「〜するのが普通」など、女性への抑圧としても、機能しています。

 

 

 

・暴力被害にあいたくないのなら、

 女は〜するべきである。

 

そのようなメッセージが社会にあふれ、

身近な人たちからもそのように言い聞かされた女性が、

 

 

もし、暴力被害にあったとしたら。

彼女は、誰かに相談し、助けを求めようとするでしょうか。

 

 

被害にあった人物が、それを周りの誰にも

打ち明けず、相談もせず、届出もしないとしたら、

 

 

加害者は、

自分のしたことを暴力行為なのだと自覚することは

ないままかもしれません。

 

 

『誰にもとがめられはしないのだな』と

考えるようにもなるかもしれません。

 

 

Wen-Doでは、『何が』女性への暴力を継続させてしまっているのかにも目を向け、どのように意識を持てば私たち女性が暴力構造から自身を遠ざけることができるのかを考えます。

 

私の専門家は私

 

女性がはればれとまちと人生を歩けるようになるために。

 

女性が女性の力に信頼を寄せ、本当の声をあげ、望むことにチャレンジし、生き生きと活躍できるように、

 

Wen-Do Japanは、Wen-Doワークショップの普及をはじめ、女性のエンパワーに役立つ学習機会広めることで、女性の暴力被害を減らすことに貢献します。

 

 

 

体験者の声のページへ

 

メルマガ登録はここからどうぞ。

購読無料