ご関心をお持ちくださり、本当にありがとうございます。
*2020年以降、新型コロナの影響で新規講師トレーニングは停止中です。また、将来の講師養成では、過去とは異なる内容やステップとなる可能性があります。
以下は、コロナ以前の情報となります。過去例・参考情報として公開しております。その点をどうかご了承いただけますと幸いです。
日本でWen-Doプログラムの講師として活動するには、以下のステップでの、Wen-Do Japanによる所定のトレーニングと認定が必要です。
Step1.
Wen-Doは『女性のエンパワーで女性の暴力被害を減らす』ことを目的とした、エンパワーメント重視のプログラムです。
まずは、CLDエキスパートコースにて自他のエンパワーに役立つ手法をご習得ください(必修コースです)。お仲間どうしで研修としてのご開催も可能です。
受講女性が、自分に自信を持ち、「私にも力がある!」と思えるようになり、必要な時に必要な力を発揮できるようにお支えするのがWen-Doの講師。
そのための基礎スキルをまず自分が身につけ、他者にも提供できるように、CLDエキスパートコースで学びます。
併せて、Wen-Doの講習にも機会を得てできるだけ多数ご参加ください。受講経験は多ければ多いほど講師としての自分づくりに役立ちます。
目の前の女性に必要な発想や情報は何か?を見つける思考整理法や、グループワークでのファシリテーションも、全て体験的に学びます。(写真全て (c)Wen-Do Japan)
Step2.
Wen-Doの『講師トレーニング』に参加し、アシスタントなどで様々な経験を積みます。
*『講師トレーニング』は、CLDエキスパートコースを修了・認定されたCLDエキスパートのみを対象に参加募集がなされます。
Step1と2ののち、Wen-Doの「プログラムガイド」として認定されます。
日本国内で数時間程度のWen-Doワークショップを行える講師資格です。
《Wen-Doの講師に向いているのはこんな人》
・現在の性自認が女性である(*過去やセクシュアリティは不問)
・全女性への友愛の気持ちを保つ意思がある
・Wen-Doへの参加経験を複数回持っている
・Wen-Doの普及及び講習活動を自ら継続的に行う意思がある
・Wen-Doのチームの一員として仲間と協力的に支え合う意思がある(*会員制度や高額な会費等はありません)
* 各種マーシャルアーツなどの経験の有無、運動の得手不得手、身体状態等は一切不問です。
* 暴力、人権、ジェンダー、ソーシャル・ジャスティス、ダイバーシティ、フェミニズム、男女共同参画推進などに関して、何らかの経験や知識をお持ちであればきっと生かせると思います。今そうした経験や知識が何もないと感じる場合も、これから学ぶ信念があれば大丈夫です。
《インストラクターやマスターインストラクター資格について》
プログラムガイドとして講師実績を積むと、インストラクタートレーニングに挑戦することができます。インストラクター資格は、日本で扱いうる全Wen-Doの内容を自由自在に講習できる熟達者としての認定です。
マスターとは『プログラムガイドやインストラクターを養成できる』資格です。
こんにちは。
日本でのWen-Doの講師養成を担当する福多唯です。
このページまでご覧になってくださり、ほんとうにありがとうございます。
私は、日本での1週間の合宿研修でWen-Doの講師となり、その後3度カナダに押しかけるかのように突撃して、Wen-Doのマスターになりました。
学んだのは全て英語です。…とだけ言うとカッコイイですけど、内実は全くカッコよくはありません。私の英語力は日常の挨拶レベル。カナダ本部側は大変だっただろうなと思います。
たとえば。
Wen-Doでは身体部位に関する単語がバンバン出ます。実技ができることは講師の基本ですし、身体部位や動作関連の単語がわからないと話になりませんが、そのレベルですらわからないことだらけでした。(ジェンダーや心理や社会システムに関する難しい単語が分からないならともかく…)
Scapulaがなんとか…ってトレーナーが説明しているあれはなんだか重要そうだぞ、という時に、
「Scapula?? What is scapula?」と私が質問をすると、
『それはね、背中の、上の方の左右に、肩を回すと動く二つの大きな骨があるでしょ、そこのこと』
「(ああ、肩甲骨か!)Now I see. Thank you」みたいな。
そんな風に、私はしょっちゅう流れを止めていた私に、カナダのトレーナーはこう言って接してくれていました。
『ごめんなさいね。
Yuiは日本語も英語も話せるのに、私たちが英語しか話せないばかりに、Yuiに大変な思いを引き受けさせて。
絶対にYuiを孤独にはさせないし、
わからないことを抱えたままで日本に帰すこともしない。
信じてね』。
あんな思いをできたのは世界中で私だけ。
今でも思い出すと涙が出そうになります。
そんなカナダでの学びで、私には、日本では気づきがたいことが少しずつ見えるようになりました。
そもそも私は英語圏に学びに行くのであれば英語を話せないと相手に失礼と考えていましたし、英語が話せない存在である自分を恥じていたのだ、という気づきもそのひとつです。
普段、対等性が大事などと言いながら。
私を相手よりも劣位に置こうとしていたのは私でした。
なぜ、自動的にそんなことをやろうとしちゃうんだろう?
「その国に学びに行く者はその国の言語を使えるようになっておくべきだ」というこの価値観は、どこから来た?
カナダでのトレーニングで、私にとってWen-Doは、単なる女性向け護身術というハウツーものではなくなりました。
もっと大きな、社会の構造や枠組み自体を変えうるもの。
今はそんな風に思っています。
目下は、日本でWen-Doを学んでくださるみなさんに、カナダのWen-Doの真髄を受け継ぎながら、日本でWen-Doを分かちあえることに喜びを感じています。
仲間が増えることで、Wen-Do Japanでの可能性がもっと広まることを願っています。
ご関心のある方はどうぞご連絡ください。
いつかご一緒できますことを願っています。