SS:なにか変だな…な直感に従って

 

 19歳の時のできごとです。

 

 私の家は国道から細い道を右折した先にあり、その道は通り抜けには不便なのでほとんど住民しか通りません。

 

 その日は大学から車で帰宅、右折レーンで止まっていたところ、後ろに車が。その時は、同じタイミングで右折する車がいることに「あら珍しい」と思った程度でした。

 

 当時は集合住宅に住んでいたので、何十台か車が停まっている駐車場に車を停め…、

 

ふと見ると、さっき後ろにいた車が駐車場入口付近で路駐している。

 

黒いワゴン車で、窓は黒塗り。

運転席の様子が見えた記憶はないので、見えなかったのだと思います。

 

 なんとなく心がざわざわしたので、ロックを確認し、車から降りずに様子を伺っていましたが、あちらの車からも誰も降りて来ない。

 

 怖くなった私は父に電話をかけました。

 

 父の仕事場は家から徒歩5分。「もう終わるから一緒に帰ろう。いったんこっちにおいで」と言われて父を迎えに。ワゴン車はついて来ませんでした。

 

 30分ほどしてから父と一緒に戻ると、ワゴン車はいなくなっていました。

 

 数日後。

「この近辺で黒いワゴン車に女性が連れ込まれて暴行される被害が数件相次いでいる」という話を聞き、ゾッとしました。

 

 

 あの時のワゴン車がその加害者の車であるかどうかはわかりませんが、あの時、「なにか変だ」と感じた自分の感覚を「まさかそんなこと」と打ち消してしまわなくてよかったなと思っています。

 

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