Wen-Doで起きた3つのこと(体験談)


トロントでWen-Doを受講したシャイラさんの体験記をご紹介させてください。


元記事のあるブログはこちらです。


〜〜〜〜以下 訳文(by 福多唯)

『初Wen-Doで、私に起きた3つのこと』
Shailagh Keaney 2015年12月8日

2010年10月にサドベリーで、私ははじめてWen-Doを受けました。講師はデボラさんです。
受講で私に起きたことを書いてみます。

1 私自身の責めの気持ちに気づくことができた

 受講の2年前、私は『ジェンダーバイアスに起因する暴力(*福多註:gendered violence:女性に対して、ジェンダーのバイアスや女性差別を基に行われる暴力。「DVで」とか「性暴力で」など、特定の現象を前面に出すのではない表現です)』で友達をなくしていました。その喪失感は壮絶で、私は「もし彼女があのときに…(〜してさえいれば・〜をしなければ)」との思いと格闘しながらWen-Doをしていました。
 そんな私に、デボラは優しく言いました。
「私たちには皆誰にでも、過去に戻ってやりなおせるならどんなにいいか…という思いがありますよね。ミスを完全になくすことはできないから。
 だからといって、私たちの安全や人生そのものが時にその犠牲になっても仕方がないということにはなりません。
 あなたのお友達に起きたことは、彼女のせいではありません」


2 私自身の力を実感できた

 この講座は、2010年のトロントサミット(G20 Toronto Summit)の4ヶ月後に開催されたもので、サミットでは私の友人たちも大勢逮捕されました(*福多註:サミット時には街頭活動やデモが行われやすく、また、厳戒態勢が敷かれることもあり、不当なものも含めて逮捕や拘束が多数発生します。トロントサミットに際してもトロント中心部での大規模なデモで480人が逮捕され、それに抗議行動を行った人たちもまた身柄拘束されるなど、900人ほどの人が拘束されたとのこと)。
 逮捕された女性の多くは警察に個人情報をさらされたりひどい言葉でハラスメントを受けたりしました。私は、それを明るみに出したく調査をしたり書いたりしたのですが(その出版物についてはこちら。 https://btlbooks.com/book/whose-streets )、活動家の方々へのインタビューは、入り組んだ複雑な事情や構造があって、困難で、あまりにも多くの痛みがありました。

Wen-Doは、私の内の恐れを力へと変えてくれました。そのことで結果として、インタビューを受けてくださる方々にもより良いサポートが出来るようにもなったのです。


3 楽しさを味わえた

 Wen-Doを受けた週の週末はとにかく気持ちが大きく動きました。受講は私が乗り越えたと思い込んでいた様々な感情や考えに再度出会うチャンスとなり、私は以前よりもずっと強くなれました。Wen-Doでは、私は私はもちろん一緒に受講した女性たちの強さも嬉しくて、祝いたいほどの気持ちになりました。そんな気持ちを味わえたのは、Wen-Doがはじめてです。

 時を経ても、Wen-Doは色褪せることなく私の中で息づいています。ここに書くことで世界中の人とWen-Doについてわかちあえて嬉しいです。
 あなたのWen-Do体験談もぜひ聞かせてください。
 はじめてのWen-Doのとき、あなたには何が起きましたか?

〜〜〜〜以上 訳文(福多唯)


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