SS:話が違う

 

サクセスストーリーをいただきました!

 

*ご紹介の承諾はいただいているものの、

 個人が特定されないように、

 細部に変更を加えています(^-^)

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お昼を食べて、ひといきついていた昼下がり。
固定電話が鳴りました。

セールスだったらどうやって断ろう?

実家からなら、老夫婦に何かあったか?
ドキドキしながら電話をとると。

若い女性が礼儀正しく、社名と名前を述べてから、
日常品の買い取りをしている、と言います。

「お宅様の地域を今日回っています。
 不用品を高く査定して買取させていただいています」

「お洋服やアクセサリーなどどのようなものでも大丈夫です」
そう言われてみると、サイズの合わなくなったコートとか靴があるある!
誰かもらってくれたらいいなとクリーニングもしておいたやつ。

「これから30分後にお伺い出来ます。」と言うので、
ちょっと疑いながらも、渡りに舟とお願いしました。

準備して待っていると、
やってきたのは色付きメガネ+帽子+ヒゲの男性。

開口一番
「アクセサリー、あるんですよね?」と言います。
何がどう、ってうまく言えないけど、
なんかちょっとヤな感じ…。
『準備したのはこれなんですけど…』と品を出すと、
「人に来てもらっておいて、
 これだけ、ってことはないですよねえ?」
『(そっちが来たくて来たくせに…)』
「せめてアクセサリーがひとつくらいなきゃ、
 私も会社で立場がないんで。
 ありますよね? ひとつくらいは、何か。」
『(話が違う。目的はそれだったか!)』

感じの悪い態度に悔しくて、つい、
「ああ、きちんとしたアクセサリー類は来月到着する船便に
 入っているの。
 うち、海外赴任から帰国したばかりで(^-^)」。
アクセサリーが船便に、って…変な見栄を張ってしまった^^;; 
相手にもバレバレだろうな。
そう思いつつも、相手を見ると、
そやつは慇懃無礼に
「お時間を取らせまして申し訳ありませんでした」とそそくさと出て行きました。
騙されはしなかったし被害もなかったけど、
プライド傷つくし悔しいです!!
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体験談をご提供くださり、ありがとうございます。
そうなんですよね。
プライドを傷つけられる暴力ってありますよね。
「なんであんな話に乗っかってしまったんだろう…」
「薄々疑いの気持ちはあったのに、
 結局あんな人を家に招いてしまって…」
などなど、自分で自分をマイナスに思ってしまうことになる
あのやるせなさ! 
けど、相手が巧みに罪悪感を植え付けようとするやりかたに
乗せられてしまうことなく、
悔しさをご自身のために使えたのって素晴らしいです!
だからこそ見栄も張れたのかも、と感じました☆
加えて、この対応が上手くいったのは、
結果的になのかもしれませんが、
あちらにとって『意外な返答』だったからだろうと思います。
こうしたことをする業者には
《客がこう言ったらこう言え》とか
《客がこんな態度のときにはこう押せ》など、
『違法にならないギリギリの範囲で事をなす』ためのマニュアルがあることも多いので、
マニュアル外の対応は効果が出やすいです(^-^)
ありのままの自分でいられると、
他者の土俵に乗せられることがなくなっていくのでしょうね。
やっぱりありのままって素敵だ〜。

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